人事・労務の専門家として、労使円満な企業経営が行われるようバックアップいたします。

千葉県船橋市の社会保険労務士(社労士)事務所、社会保険労務士法人リプルでは、労務相談、就業規則作成、労務・人事コンサルティング、アウトソーシング、助成金支援、各種セミナーの開催、人材採用支援、メンタルヘルス、給与計算など、人事・労務の専門家として、労使円満な企業経営が行われるよう、バックアップいたします

お問い合わせ・ご相談
047-496-0600

労務アドバイス vol.079

3年3割問題について (2023.05.16)

 「3年3割問題」とは、新卒採用で獲得した大卒人材が3年以内に3割辞めてしまう問題を指します。厚生労働省では、毎年秋に「新規学卒就職者の離職状況」を公表しており、最新の結果によると、平成31年3月卒業者の3年以内離職率は31.5%でした。高卒では35.9%と大卒よりも高い数値になっています。その後も学歴別の3年以内離職率に大きな変化はありません。多くの企業では、4月に新卒の方を迎え、約1カ月が経過したところで、少しずつ職場にも慣れてきたことと思いますが、これから初めての長期の休暇(ゴールデンウィーク)を過ごす間に、当初思い描いていた会社とのギャップや現実を知ることになり、意欲をなくす傾向があります。特に(1)楽観的な期待に対して厳しい現実に直面するケース、(2)厳しい環境を想定していたものの、実際にはぬるい職場だったケース、(3)厳しい環境を想定していたが、それを上回る過酷な現実が待ち受けていたケースと概ね3類型に分類されるとのこと。取るべき対策としては、「採用過程における正確な情報提供をすること」が挙げられます。特に時間外労働の実態や顧客対応など、職場の実態を正しく伝えることで、ある程度現実とのギャップは生じにくくなると言えます。ある会社の採用サイト上に、「自社に向いていない人材像」までも掲載し、学生にある種の覚悟を迫るところもあります。いずれにしてもせっかく採用した人材に簡単に離職されないよう、会社としても、様子を伺い、話を聞くなど配慮が必要と思います。

 

ページのトップへ戻る