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労務アドバイス vol.082

今年度の最低賃金引き上げについて (2023.08.18)

 先月も最低賃金に関する情報をお伝えしましたが、先週、中央最低賃金審議会において、今年度の地域別最低賃金金額改定の目安が発表されました。今年度より、全国の地域を3ブロックに分け、首都圏である東京、神奈川、埼玉、千葉はAランクとなっていますが、Aランクは41円、Bランクは40円、Cランクは39円となりました。個人的には、今年度の改定は昨年の31円を超え、40円に迫るだろうと予想はしていましたが、結果41円の発表により、少し衝撃を受けています。なお、令和4年度より、千葉県の最低賃金審議会の審議委員(使用者側)を務めておりますが、8/1の審議会において、中央からの答申を正式に受け、労使での審議が本格化します。委員は、使用者側5名、労働者側5名、公益委員5名の計15名で構成されますが、話し合いが整わない場合は、多数決となります。昨年の様子を鑑みると、公益委員は労働者側につくため、おそらく10対5でこのまま41円で決定することが予想されます。使用者として時間給あたり41円の増額改定は受け入れがたいものと思いますが、この内容にて今後の会社運営を検討する必要があると思います。

 令和5年度地域別最低賃金額改定の目安について|厚生労働省

 

最低賃金改定の最新情報

 最低賃金の改定情報について最新の情報をお知らせします。
 私、令和4年度より、千葉県の最低賃金審議会の使用者側委員を務めておりますが、本日(2023年8月7日)千葉県の最低賃金の審議委員会におきまして、令和5年度の改定額が決定しましたのでお知らせいたします。

 千葉県 42円アップ→時間あたり 1,026円
 東京都 41円アップ→時間あたり 1,113円
 埼玉県 41円アップ→時間あたり 1,028円

 千葉だけなんで42円?と思いますが、現在埼玉県と3円差があり、これを1円ずつ差を埋めていくための対応です。

 中央審議会からの目安が41円でしたが、それを上回る改定額となりました。使用者側委員として精一杯反対しましたが、多数決の流れで結果を受け入れざるを得ず、というところです。この内容について今後15日間の異議申し立て期間を経て8/23頃正式に決定します。その後約1カ月間官報で公示し、R5.10.1発効の流れとなります。経営側としては厳しい内容となりますね。

 

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