労務アドバイス vol.110
2026年の労働基準法大改正について (2025.12.17)
2026年は4 年ぶりの労働基準法の大改正が予定されており、実務にも大きく受けるものもありそうです。法施行日はまだ未定ですが、早めの検討と対策が必要になります。主な内容をお伝えいたします。
(1)連続勤務の上限規制
14日以上の連続勤務が禁止される可能性があります。
(2)法定休日の明確化
法定休日を事前に特定し、明示することが義務化される見込みです。
(3)勤務間インターバル制度の義務化
現時点では、勤務間インターバルは努力義務となっていますが、勤務終了から次の始業までに一定時間(原則11時間)の休息確保が義務化される見込みです。
(4)有給休暇の賃金算定方式の統一
これまでは、通常の賃金を支払う、平均賃金を支払う、標準報酬日額の金額を支払う、と3パターンからの選択でしたが、原則として「通常の賃金を支払う」が採用される方向です。
(5)兼業・副業時の割り増し賃金ルールの見直し
労働時間通算のルールが見直される可能性があります。
